専門演習A・B(3DCGモデリング基礎・同演習) 概要(第2講)



    座標変換(平行移動、拡大・縮小)


    物体の移動

    移動には、物体を表わす object { } の中に translate
    入れて指定します。
    translate < X方向移動距離,Y方向移動距離,Z方向移動距離 >
    例 軸に沿っての移動
    translate < 20,0,0 >
        X方向に20移動
    このように軸に沿って移動する場合は省略して
     translate 20*x と書いても良い。

    自由に移動
    translate < 10,20,30 >
        X方向に10,Y方向に20,Z方向に30移動

    注意:例えば translate < 10, 20, 30 > は、「座標 < 10, 20, 30 > の
    位置へ移動する」の意味ではない。
    原点からの移動のときのみ上記座標への移動と同じ意味になる。
    しかし、物体が最初に例えば < 10, 10, 0 > にあるときは、座標
    < 20, 30, 30 > への移動となる。


    物体の拡大縮小

    拡大・縮小には、物体を表わす object { } の中に scale
    入れて指定します。
    scale < X方向拡大率,Y方向拡大率,Z方向拡大率 >
    例 scale < 10, 10, 10 >
        全方向に10倍拡大
    このように全方向に同一の倍率で拡大・縮小する場合は省略して
     scale 10 と書いても良い。
    また < > 内の数値は、1より大きい場合は拡大
              1で等倍
              1より小さい場合は縮小
    を表わします。


    X軸,Y軸,Z軸の関係と向き

    
                    ※なお右手系を使う3DCGソフトもあります。

    カメラをZ軸のマイナスの位置に置いて原点方向を見た場合
    X軸方向・・・物体の位置は座標はプラスで大きくなる→右方向
                    マイナス     →左方向
    Y軸方向・・・物体の位置は座標はプラスで大きくなる→上方向
                    マイナス     →下方向
    Z軸方向・・・物体の位置は座標はプラスで大きくなる→遠ざかる
                    マイナス     →近づく
          (ただし、カメラよりもマイナスの場合は何も見えなくなるので注意)

    今週は3次元の座標空間についてのイメージを概略つかむことが目的です。



    
今日の課題

    空間に好きな形状の物体を3個以上、好きな位置に配置し「遠くから近づく物体」
    を表現したシーンファイルを作成し、レンダリング実行後、シーンファイルと画像
    ファイルを指定の場所へ転送せよ。


    

    

    

    

    



Last Update 2023.05.02